ムーンライトながらの記憶
みなさま、こんにちは。
九州縦断旅行の大詰めを執筆している最中ですが、「ムーンライトながら廃止」とのニュースを見かけたので急遽これについて記事を書く事にしました。
みなさまは「ムーンライトながら」をご存知でしょうか?
鉄道マニアの間では青春18きっぷを使った旅行では欠かせない夜行列車でして、東京⇔大垣を結ぶ夜行の快速列車です。東京駅を0時前に出発し、名古屋の先の大垣には6時前後に到着するため、そのまま普通・快速列車を乗り継げばその日の内に九州(の手前かも)まで到達できるのです。
青春18きっぷは5枚綴り11000円(当時:今は12050円)ですから、1枚分2200円で東京から九州まで行けてしまうという魔法のようなルートが存在したのですね。
実際は、0時を回る大船付近(だったかな)までの乗車券を別に購入したり、一日中ボックスシートという腰が痛くなる直角シートに揺られるため、若くないと体がもたないといった事情もあるのですが、貧乏学生時代は島根の実家から上京するのに重宝させて貰ったものです。
また、社会人になって静岡に住んでいた時も、名古屋出張後に飲んでたら最終新幹線を逃してしまい、この列車に乗って静岡に帰った(2時半頃到着で朝から出社しましたよ)事もあったりで、とてもお世話になったので感慨深いです。
「ムーンライトながら」は快速列車ですが特急用車両が使用されており、全車指定席なので指定券さえ購入出来れば必ず座れるのですが、学生時代は「大垣夜行」というグリーン車2両連結した東海道線の車両(正確には165系急行型車両)が使用されており、そのグリーン車に座るため夕方からひたすらホームに並んで順番待ちをした事もありましたね。
いやー、ホントに懐かしいです。
年を経る毎にお金の融通もできるようになり、家族もいますので、便利なサンライズ出雲、新幹線や飛行機で帰省していましたから、10数年前の上記名古屋→静岡間の乗車が私の最後になってしまいました。
ですが、こうやって古い記憶を辿ることができ、それをこの場で日本中のみなさまと共有できるなんて、私の学生時代には想像もできませんでした!
ではでは、頑張って九州縦断旅行記をもうそろそろゴールさせたいと思います。
それではまた!
【延長】gotoトラベル一時停止
みなさま、こんにちは。
本日より首都圏に緊急事態宣言が再発動しましたね。確かに年明けからの感染者数の増加度合いは凄いものがあり、何らかの対処が必要と私も思います。
そんな中、12月のgotoトラベル一時停止の決定により、年明けの奈良旅行を泣く泣く断念した鉄子の父でしたが、この措置も延長となり、めちゃくちゃ楽しみにしていた仙台旅行もキャンセルせざるを得ない状況になってしまいました。。。
予約していたのは↑のツアーです。
9月の日本縦断ツアーを開催してくれた小田急トラベル主催のツアーで、なかなか乗れないお座敷列車で仙台まで往復しよう!という、鉄道マニアには最高の内容でした。
ですが、このような状況ではどうしようもありません。早くコロナが落ち着いて再設定される日を心待ちにするばかりです。
この週末もたっぷり時間がありますので、一年前の記憶を辿りながら九州縦断旅行の記事をせっせと書く三連休になりそうです。
それでは、みなさまもステイホームで体調を崩さないようにお気をつけくださいませ。
「九州縦断鉄道の旅 with 鉄子編」その⑥
みなさま、あけましておめでとうございます!
ステイホームしていますでしょうか? 今年の年末年始は帰省することもなく家に留まっているため、年明け早々に溜まったブログを書いております。
前回、特急あそぼーい!で阿蘇を経由し熊本に到着した2人。
熊本城すら観光せず、本日は朝から一路鹿児島を目指します!
と言っても、九州新幹線なら50分弱で到着するところを一日掛けてゆっくりゆっくり巡ります。
途中、鉄道マニア涎垂のループ線と、スイッチバックが待ち構えているのです!
2020/3/29(5日目)
9:45 熊本発 SL人吉
12:09 人吉着
13:04 人吉発 いさぶろう3号
14:33 吉松着
15:01 吉松発 はやとの風3号
16:44 鹿児島中央着
17:30 ホテルチェックイン
それでは早速SL人吉から参りましょう!
と、その前に、令和3年1月1日時点のJR九州運行状況を見てみましょう。
「JR九州ホームページ 災害に伴う運行のご案内」より
↑の通り、令和2年7月の集中豪雨により肥薩線 八代~吉松間が不通となっています。特に被害が酷かったのはSL人吉の終点である人吉地区で、川に架かる鉄橋が濁流に流される様子をテレビでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。
残念ながら現時点でこの区間の復旧見込みは立っていない状況です。
なお、この運行できなくなったSLを活かすために、JR九州は熊本~博多間で「SL鬼滅の刃」を年末に走らせています。
日本全国で空前のブームを起こしている「鬼滅の刃」。私も映画「無限列車編」を鉄子と観たのですが、この物語の舞台となるSLとコラボしたのが「SL鬼滅の刃」なのですね。
「無限」と書かれたナンバープレートを配したSLをニュースで見た方もいたと思います。このコロナ禍でも大変な人気があったそうで、この厳しい観光業界の中で少しだけですが、明るい話題になって良かったなと感じました。
それではSL人吉の様子をお伝えしていきます。
■SL人吉
熊本駅でワクワクしながらSLの到着を待っていた二人でしたが、ついにやってきました!なんと、DE10が牽引していますね!
DE10とはディーゼル機関車の事で、SLはバック運転するのが難しいので、この機関車が引っ張って入線してきたのでした。
入線のための役目を終えたDE10は切り離され、こげ茶色に塗装された展望車がお目見えしました。という事は、DE10も専用色に塗装されていたのですね。
で、こちらが最後尾だとは知らなかった二人は、急いで先頭の蒸気機関車の方へ向かったのでした。
うおー!ついに蒸気機関車に出会う事が出来ました!ピカピカに黒光りしていますね!
ナンバープレートには「58654」と書かれていますが、下に小さく「型式8620」とあります。これが「鬼滅の刃 無限列車編」に出てくるSLのモデルであり、「SL鬼滅の刃」ではこの部分を「無限」に替えて運行されているんですね。
鉄子も早速写真をパチパチ撮っています。どうも機関車の運転席部分が気になっているようですね。
ちなみに運転席内部はこのような感じです。静態保存されているSLを公園などで見たことは何度かありますが、まさか今の時代にこの車両が復活して走っていることに驚きです!
展望車の中から見たSLの後部です。すごい威圧感と凛々しさに圧倒されます。
非常口もお洒落な色合いをしていたり、車内にはSLの模型が飾ってありました。
はい、お約束の記念撮影です。お姉さん、ちょっと曲がっている気がしますが。。。
で、今日も朝から一杯いただいちゃいます。SLクリアファイルと、本日の昼食である牛肉三昧も買い込んじゃいました。
牛肉三昧の中身はこんな感じ。三種類の牛肉を堪能できる駅弁ですね!
おかずはほんとに牛肉だけです。潔くていいのではないでしょうか!
冷めても美味しく頂けました。ご馳走さまでした!
途中八代駅では停車時間がありましたので、ホームに降りて写真撮影を。
ここにもありました。鉄道マニアには嬉しいゼロキロポストですね!
もちろんデザートも忘れていません。ご当地アイスクリームは食べない訳にはいきませんのでね。
ここからはSLの煙の写真を何枚かお届けします。本当はSLの汽笛と煙、ガタンガタンという振動をみなさまにお伝えしたいのですが、残念ながらここでは煙の様子しかお見せできません。
ちなみに、本日鹿児島のホテルで着替えた際には、服も顔も体も全てススだらけとなっておりました。はい、とても貴重な経験ができました。
ちなみに、途中駅でトラブル発生しました。詳しい案内はありませんでしたが、このような感じで乗務員が必死になって修理に励んだおかげで、無事に出発する事ができました。しかし、このタンクの中ではものすごい勢いで石炭が燃焼している訳で、きっとこの方たちも汗だくになりながら作業に当たっていたのでしょうね。
はい、乗務員さん、おつかれさまでした!
乗務員さんたちの懸命な作業の甲斐もあり、SLは黒煙を上げて復活したのでした。
そんなトラブルを乗り越えたSL人吉は一勝地駅に9分間停車します。
気になる駅名だったのですが、やはり合格祈願で有名な場所だったのです。
鉄子が中学受検を目指す小学5年生(4月から)なのは、太宰府巡りでお伝えした通りです。2年後に良い知らせが届くように、ここでもしっかり合格祈願させて貰いました!
そんなこんなでトラブルを乗り越えた「SL人吉」は、終着人吉駅に到着しました。
名残惜しくて最後にも記念撮影してしまいましたが、真正面・サイド共にとっても凛々しい姿を見せてくれました。
やっぱりSLは何度乗っても良いものですね。大井川鉄道「かわね路号」、秩父鉄道「パレオエクスプレス」、JR山口線「やまぐち号」に続いて、鉄子の父に一つSLラインナップが増えました!
今回は九州縦断鉄道の旅、5日目の「SL人吉」の様子をお伝えしました。
5日目はこの後、「いさぶろう」「はやとの風」にて鹿児島中央駅まで向かいます。
その様子はまた次回お伝えいたしますね。